「県内有数の観光地、伊香保温泉に来ていますきょうから全国を対象にした旅行割引制度がスタートしました」(神谷記者リポート)
3連休明けということもありこの日の伊香保温泉街は、観光客の姿はまばらです。全国旅行支援は、国の支援を受けて各都道府県が実施する観光需要喚起策です。県では「愛郷ぐんま全国割」として全国を対象に11日から今月31日まで実施します。
飛行機や新幹線など交通付きの宿泊旅行では一人あたり8000円、宿泊のみや日帰りの旅行は一人あたり5000円を上限に旅行代金の40パーセントが割引されます。割引に加えて、平日は3000円分、休日は1000円分の県が発行するクーポンも付き、県内全域の対象店舗で利用することができます。
全国割が始まることで、伊香保温泉観光協会では客足に期待を寄せています。
「これから紅葉シーズンを迎え、伊香保温泉も一番良い時期で、遠方からの観光客にも期待しています」(渋川伊香保温泉観光協会・関口会長)
伊香保温泉にある旅館「お宿玉樹」です。客足に期待を寄せる一方全国割の手続きなどの対応に追われています。また、協会によりますと、平日の観光客数は休日の3割ほどで、クーポンの金額が平日のほうが優遇されることで、観光需要の分散化にも期待を寄せています。
さらに、今回からクーポンが県内全域で使えることを受けて、群馬の玄関口、高崎駅にある土産店でも期待を寄せています。
「今までは地域を限定しての旅行支援でしたが、全国に広がるということでより一層お越しいただけるのではないかと期待しています」(群馬いろは・小林マネージャー)
新型コロナウイルスの新規感染者も減少傾向で、落ち込んだ観光業界の回復につなげたい考えです。この全国割を利用して多くの観光客が訪れることによって県内経済全体への波及効果も期待されます。