続々と鳴り響く電話。嬉野市の老舗温泉旅館では、朝から、従業員が予約の対応に追われていました。
この旅館では先週から金額や宿泊プランの問い合わせが急増。10月と11月の宿泊はほぼ満室となり、12月もすでに5割ほどが予約で埋まっています。
【従業員】
「(旅行支援を)使う前に予約を入れたんですけど使うことはできますか?と。きょうから始まってできるようになったので、電話で承っている」
9月には新幹線も開通した嬉野市。外国人観光客はそれほど多くないものの、特に九州外の客が増えているということです。
【大正屋営業渉外部 田代清部長】
「せっかくお越し頂けるので、精一杯受け入れをしてゆっくりとおくつろぎ頂きたい」
【川浪沙貴】
「武雄温泉駅です。西九州新幹線が開業する中、全国旅行支援が始まり観光客の姿も多く見られます」
嬉野市と同じく、新幹線が開通した武雄市。市内の足湯が併設されているカフェには、多くの客の姿がありました。
【福岡から】
「きょうはドライブで。たまたま休みだったので。来る間の旅館もすごく素敵なところがあったので、今度は泊まりに来ようかね」
【カフェの代表】
「新幹線ですごくこの辺もにぎわってきた部分もあって、その後押しになってくれるのは非常に助かる」
【長島百花】
「焼き物のまち有田町では、全国旅行支援による観光客の戻りを期待する声が挙がっています」
【有田観光協会 岩井章専務理事】
「今までみんな我慢していたと思う。閉じこもりじゃないがなかなか外に出て開放的に旅行などできなかった。いかに集客していくか、期待も込めて呼び込んでいきたい」
有田町の焼き物店は…。
【陶磁器店の店主】
「待ちに待ったというところ。やっとここまで来れた。今年の夏が厳しかったので早くこういう形にならないかと待ち望んでいた」
2022年の春は、有田陶器市が3年ぶりに開催されました。徐々に客足は戻っているものの、この店ではコロナ禍前と比べ2割ほど売り上げが少ない状況が続いているといいます。
【陶磁器店の店主】
「新幹線も開通したし、明るい話題が佐賀県や有田町に流れてこないかなと期待している」