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一足早く「はとバス」ガイドが成人式 “東京観光の顔”誓う

「成人の日」を前に、東京観光などで知られる「はとバス」で働くバスガイドらが、1月11日に一足早い成人式に臨みました。

 お馴染みの黄色い車体のバスの前に並んだ、あでやかな晴れ着に身を包んだ新成人は、東京都内などを巡る観光バス「はとバス」のバスガイドたちです。ことしは入社2年目の19人が新たに成人となりました。新成人を迎えたバスガイドらは「今までつらい研修もたくさんあったけど、同期みんなで成人式を迎えられてよかった」「たくさん泣いて笑って、楽しい成人式にしたい」などと語りました。

 記念撮影ではお決まりの“ガイドポーズ”も登場し、バスガイドたちは普段から乗り慣れているバスに乗り込み、記念参拝のため、明治神宮へと向かいました。バス車内では彼女たちの指導に当たってきた先輩ガイド・植田文さんがマイクを持ち「普段の制服姿とは違う、とてもすてきな着物の姿を見て、みんな大人になった、成人の第一歩を踏み出したんだとしみじみ感じている。本当におめでとうございます」とエールを送りました。笑顔いっぱいの新成人たちは車内で、車窓から見える東京タワーを見て、バスガイドならではの知識の披露で盛り上がる場面も見られました。また、成人を祝う「二十歳」の歌を自ら歌い、普段はバス車内で乗客に披露している歌声を響かせました。普段は乗客を楽しませる側のガイドたちも、この日ばかりはと車内を満喫している様子でした。

 明治神宮に到着した一行は、さまざまな願いを絵馬に記し、思いを込めました。新成人のバスガイドは「日々の出会いに感謝して、笑顔を絶やさず魅力のある女性になれますように、と絵馬に書きました。なれるよう頑張ります」と語りました。また、明治神宮には、愛娘の晴れ姿を一目見ようと駆け付けた家族の姿もありました。新成人ガイドの母親の1人は「娘が18歳の時、実家から送り出したのを思い出しながら会場まで来た。当時は泣いて見送ったが、こんなに立派に成長してくれてうれしい」と晴れやかな表情で語りました。

 澄み渡る空の下、ガイドたちは一般の新成人よりも一足早く大人の仲間入りをしました。新たな時代へと変わるこの年に新成人を迎える彼女たちに、目標を聞くと「これからは日本の顔として案内することが多くなるので、一層磨きをかけて頑張りたい」「選手村を中心に多くのオリンピック競技施設が完成する。目まぐるしく移り変わる東京の街を紹介できるよう、それが私たちガイドの仕事なので頑張っていきたい」などと決意を語ってくれました。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京の観光案内はますます需要が高まるとみられています。その顔として、大人になった彼女たちの活躍が期待されます。

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