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「道を知らないとスピードが出ちゃう」「坂きつくブレーキが臭くなる」プロのドライバーも過酷と指摘する現場は 静岡・死傷観光バス横転事故

静岡県小山町の観光バス横転事故で逮捕された運転手が、初めて運行したという今回のコースはどのような道だったのか。現場を何度も走ったプロのドライバーは、運転手にとっても車にとっても過酷な道だと指摘します。

バスが横転した「ふじあざみライン」をいつも走っているタクシーの運転について聞きました。

<光タクシー 中島友則さん>
「前が見えるから、ブレーキあんまり踏まないんですよ。そうするといきなりここで急カーブ」

緩やかな下り坂に見えますが、ブレーキを踏みこまないと時速60~80kmほどのスピードが出てしまうといいます。また、急なカーブも多く、初めて運転する人にとっては危険な道だということです。

<光タクシー 中島友則さん>
「ここは、頭の中に、ある程度描いてて、抑えて抑えて。50キロ以上出たらもう危ないので、道を知らないとスピードが出ちゃう」

一方、かつて、ふじあざみラインを通るバスツアーを手掛け、自らもこの道でバスを運転したという旅行代理店の社長は…。

<さわやかツアー 松本博社長>
「私の考えではブレーキの踏み過ぎではないか」

「ふじあざみライン」は、他の2つのルート「スバルライン」、「スカイライン」に比べ利用が少ないため、ツアーの行き先としては「穴場」として人気があります。しかし、急な坂道はドライバーにとっても車にとっても過酷な道です。

<さわやかツアー 松本博社長>
「正直言って、スバルライン、スカイライン、あざみラインがありますが、あざみラインが一番きついですね。坂もきついし、少しよけれるところが少ない。帰りは本当にブレーキがくさくなるような、段々焼けたようなにおいがしてくる」

今回、逮捕されたドライバーは、まだ若く、ふじあざみラインをバスツアーで走るのは初めてで、経験不足が事故につながったのではないかと考えています。

<さわやかツアー 松本博社長>
「もちろん免許を持っているので運転はできると思う。車に異変を感じたときに添乗員やしかるべき人が乗っているので止まるという勇気が必要」

#LIVEしずおか 10月14日放送

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